鮎(あゆ)

・独特の香りから「香魚」とも呼ばれますが、中国語では「香魚 シャンユー」が標準名とされています。

・鮎の語源は、神功皇后がアユを釣って戦いの勝敗を占ったとする説、河川の苔のついた石の周りを自分の縄張りとして独占するところからつけられた、など諸説あります。

・秋に川で産卵し海に下り、春にまた川に遡上し、縄張りを持つようになり、岩などについた苔を食べつつ黄色っぽくなってきます。自分の縄張りに侵入してきた他の鮎を体当たりして追い払う習性があり、これを利用したのが夏の風物詩ともなっている「アユの友釣り」です。

・「香魚」とも言われるほど香りのよい魚であるため、その香りを楽める塩焼きが一番です。市場に入荷するのはほとんど養殖ものですが、天然ものはあごの横下のあたりに苔を食んだ時にできるスレたような跡があります。

・魚の王様と呼ばれる鯛に対して、女王は鮎だと言われています。

〇鮎の塩焼き 〇甘露煮 〇鮎めし 〇鮎の開の一夜干し 〇一尾ずし 〇鮎の背越造り 〇子持ち鮎の有馬煮 〇落鮎の煮付け